従来の3大療法(外科、化学療法、放射線療法)に加え、
4.高濃度ビタミンC点滴療法
5.光線温熱療法、
ガン細胞の生存温度の上限(42℃程度)と正常細胞の上限(45℃)の差を利用して、
ガン細胞のみを壊死させる方法も研究されています。
第6の療法として
基本的に無麻酔下で腫瘍内薬物注入法を当医院では実施しています
1.外科治療
多くの腫瘍で外科療法が治療の第一選択になります。
外科療法は大きく根治的手術と緩和的手術に分けられます。
緩和的手術後は必要に応じ化学療法や放射線療法を併用します。
2.化学療法
いわゆる抗がん剤治療のことです。リンパ腫、白血病など血液由来の腫瘍では治療の主役となります。
3.放射線治療
高エネルギーの放射線を腫瘍に照射することにより、腫瘍細胞を死滅させます。
○手術が困難な部位でも治療可能
○照射毎に全身麻酔が必要
○実施できる施設が限られる
4.高濃度ビタミンC点滴療法について
米国科学アカデミーという医学雑誌で、ビタミンCを高濃度で点滴にすると抗ガン剤と同じ効果があることが発表され、
2006年より急速に米国でこの治療が広まりました。現在では、獣医療でも適用される例が増えてきました。
ビタミンCは通常、抗酸化作用、還元作用を持ち、血清中のビタミンCが超高濃度の場合、
ガン細胞を死滅せしめる作用があるといわれ。超高濃度ビタミンC点滴療法は、点滴によってこの濃度を作る療法です。
この療法は、正常細胞には副作用がなく、一般の抗がん剤のように耐性がおこらず、あらゆるガンに効果が期待されてい ます。 ガン細胞に対しての選択的攻撃力が高く、現在、ガン手術後の再発防止、ガンの新たな補助療法として、
研究が進められている、ガン治療法です。
5.腫瘍内薬物注入法
手術はしたいけれど、高齢で「全身麻酔の危険性が高い」
化学療法を始めたけど、「抗癌剤の反応が悪い」、「副作用が強く継続できない」「治療代金が高価である」
抗癌剤は使いたくない。手術は避けたい。
少しでも生活の質をあげ、楽に過ごさせてあげたい方の要望に対応できる薬物注入法をおこなっています。
【適用例】
(1)有効な治療法がない場合
(2)抗ガン剤や放射線治療の効果が得られない場合
(3)抗ガン剤や放射線治療と併用する場合
(4)抗ガン剤や放射線治療の副作用が強くて続けられない場合
(5)一般状態が思わしくない場合
【効果】
・腫瘍の進行を抑制し、場合によっては退縮が期待できます。
・癌性疼痛の軽減
・低下した生活の質(QOL)の改善、または維持が期待できます。
現在と医院では特に乳腺腫瘍に薬物を注入することで腫瘍のたんぱく質を凝固させることで腫瘍細胞を死滅させる事ができます。三種の薬物は症例により選択いたします。
第一の薬物
1週間に2回、これを4週で1クールとします。
注入の合計は
1㎝(腫瘍) 8ml
2㎝(腫瘍) 15ml
3㎝(腫瘍) 25ml を目安にしています
第二の薬物は腫瘍の細胞膜を浸潤して、たんぱく質を凝固させる事ができると考えられています
第三の注入薬を研究、テスト中です